失敗しない学習塾選びの中学1年編です。不安の大きい時期の塾の選び方を伝授します。

個別指導塾の一学期

1年生が、しかも、入学したてのころに習う理科の単元に、「光と音」があります。
レンズを通して光がどのように進むか、レンズを通してものの像がスクリーンにどのように映るか、などが出てきます。
鏡に映る物の見え方、音が伝わる仕組みなどもあります。
実験や観察、作図が多く、うっかりしていると、ちょっとおもしろいだけで意味不明のまま、定期テストを迎えることになります。

ところが、「光と音は」物理分野に含まれる単元で、入試を控えた3年生が、苦労する部分でもあるのです。
塾の通常授業では、たいてい英語や数学に重きが置かれているため、
理科は学校の進路に合わせた宿題が出されるだけという場合が多くなっています。
塾の宿題チェックでは、割り当てのページをこなしてきたかどうかを確認します。
間違ったところがあっても、自己採点し、赤で正解が書き込まれていて、
特に生徒から質問がなければ、そのまま先に進むことがほとんどです。

講師の中には、塾に来る生徒に「マルつけした時、意味わかった?」
などと聞いてみるように心がけていて、理解が不十分なところの対策が必要なことに気づく場合もあります。
しかし、個別指導塾では、講師の大半がアルバイトで
どの先生も同じように生徒とコミュニケーションをとってくれると期待することはできません。
ですから、残念なことですが、生徒が内容を十分理解していないことに気づかないまま通り過ぎてしまうことも少なくないのです。

1学期の理科が分からなくなってしまうと、自力で問題を解けるようになるまでに、
時間をかけて説明してもらい、十分練習することが必要になります。
塾の定期テスト対策の時期になってから、理科がよくわかっていないことに気づき、
対策のために十分時間が取れなかった、というケースがいくつもありました。

ご家庭でも、お子様が、塾の理科の宿題をどれくらい自力でこなせているか確かめてみるのはいかがでしょうか。
うまくいっていない時には、テスト対策時期になる前に、理科の対策授業を組んでもらうよう、
塾に相談してみるといいですね。
中学校の社会科は、地理、歴史、公民分野に分かれています。
1年生はまず、地理から入るのが普通です。
塾でも、たいてい宿題用に、地理のワークをお渡ししています。
中学の地理では、小学校でも習った地図記号を、もうすこし詳しく学びます。
また、地図の縮尺や、いろいろな種類の地図の特色も出てきます。
中学生対象の塾の授業は、多くの場合、英語、数学を主体としています。
ですから塾で社会科の話をする機会は宿題のフォローのときや、
定期テスト前の対策授業のときくらいで、それほど多くはありません。

ところで、世界地図の中で、はじめて日本を見つけたときのことを覚えておられるでしょうか。
わたしは、日本があまりにも小さいのに、びっくりしたのを覚えています。
毎朝かかっているNHKの天気予報では、テレビの画面いっぱいに、日本地図が映っているのに。
小学生に世界地図を見せて、「日本はどこ?」と聞くと、アメリカ大陸とか、
大きい部分を指さして、「ここ!」ということがあります。
気持ちは、わからないでもありません。

塾でも、小さな日本を、世界地図の中に見つけられない人がけっこういます。
「日本の、だいたいの形を描いてみて」といっても、まったくお手上げの人もいます。
「テレビで天気予報を見てみてね?」とすすめています。

塾の地理のテキストには、色を塗ったり国名を書き入れることのできる「作業のページ」があります。
特に宿題に指定されなくても、ぜひ活用したいものですね。
塾に来ていた須藤くん(仮名)に、
"Science is difficult, but it is interesting."という英文を訳してもらったことがあります。
「理科はむずかしいが、おもしろい」が正解です。
ところが須藤くんの答えは、「理科はかんたんで、おもしろい」でした。

「difficultは、むずかしい、っていう意味の単語だよね。そしたら、どうなる?」と聞いてみても、あまり反応がありません。
正解を教えると、「先生の訳はおかしい」と須藤くん。

理由を聞いてみると、何かが「むずかしいけど、おもしろい」ということはあり得ない、
だから、「理科はかんたんで、おもしろい」というのが正しい、と、真剣に答えてくれました。

そうか、最近は、「訳する」ということの意味を、丁寧に説明しないといけないんだな、と思いました。

以来、塾に来ている生徒には、なるべく早いうちに、「訳」について説明することにしました。

「『日本語に訳しなさい』という問題は、書いている英語の意味を、そのとおり日本語にしなさい、という意味なんですよ。
書いてあることに、自分が賛成かどうかは、関係ありません。
書いてあることに賛成できないからといって、自分の意見を書いてしまうと、バツになりますよー」というふうにです。

個別指導塾のいいところは、生徒とこんな話ができることですね。
中学校に入って、勉強面で大きく変わるのは、やはり英語が始まることですね。

塾の通常授業で使う教材は、たいてい教科書に対応しています。
ただ、塾の授業や教材は、試験を強く意識して作られています。
たとえばたいていの塾の英語の教材では、文法を整理することにポイントがおかれています。

最近の学校の教科書は、会話的な表現を学ぶことなど、いろいろな要素を盛り込んでいて、
文法的な単元が、以前ほどはっきりしていない場合があります。
また、先生によっては、授業でも、「be動詞」「一般動詞」「疑問文」「否定文」「命令文」といった
文法用語をあまりはっきり強調しない場合もあるようです。

以前から、高校入試の英語は、学校の教科書を全部丸暗記していれば満点が取れる、といわれていました。
今も、そのことは変わっていないと思います。
しかし、1年生の、早い時期から文法を体系的に学ぶことは、将来的にとても役立つに違いありません。

ただ、塾のテキストを使うとき、文法の一つ一つの単元を、
全体的な関係を考えずに何となくこなしていると、困ったことが起きます。
塾で時折みられることとして、文法の単元別になった問題集はスイスイ解けるのに、
学力テストのように、総合的な問題になると歯が立たない、という生徒が出てきてしまうのです。

言語として自然な形で英語に親しみ、力をつけることと
、しっかりした文法の知識を積み上げていくことを、バランスよく取り入れていくようにしたいものですね。
春休みが終わり、いよいよ、中学校入学です!
中学校に入ると、いろいろなことが変わります。

まず、学校の授業の一こまが、小学校より少し長くなります。
中休みも、なくなります。ちょっと残念ですね。

塾の春期講習を受講した方はもう経験済みだと思いますが、
塾の授業の一こまは、なんと、1時間半です!
時間だけでいえば、大学の講義レベルです。
初めのうちはかなりたいへんかもしれませんが、
ぜひ、大人の気分を味わって、慣れていってほしいものですね。

小学生のうちから塾に通っている、または、春期講習から継続する場合
、部活が始まると、時間の調整が必要になります。

個別指導塾のメリットの一つが、部活のスケジュールに合わせて時間を設定できることといわれています。
部活が終わった後、まっすぐ塾に行って勉強してから帰宅するプランも可能です。

一方、部活が休みの日に塾を入れている人もいます。
また、塾の曜日は部活を休む取り決めにしている、という人もいます。
疲れ果てた状態で塾の授業を受けても、効果が少ないこともあるのです。

体力や、塾と学校や家との距離は、お子様によってさまざまなので、
お子様にとって最も効果の上がる方法を、少し時間をかけて調整していくのが一番ですね。
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