寝坊をしない方法を紹介。遅刻対策の方法や、二度寝をしないためには?目覚まし時計の活用法や、睡眠の正しいとり方など。

寝坊の原因

目覚まし時計を何個用意しても、どれだけ音を大きくしても、鳴っているのに気づかない、または無意識のうちに止めて寝てしまう。このような経験、またはこれでお悩みの方が、多いのではないでしょうか。特に一人暮らしでこれは、ほかに頼む術がなくコマリモノ。なぜ目覚まし時計の音に気づかないのか、ここを探って明日から目覚まし時計で起きられるようにしましょう。

人の睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があります。レム(REM)とは、「Rapid Eye Movement」の頭文字を取ったもの。その名の通り、まぶたの下で目がキョロキョロ動いており、体の骨格筋は弛緩状態ですが、脳は覚醒に近い状態です。つまり、体は眠っているけれど脳は起きている、といった状態。夢を見るのは、大体このレム睡眠の時といわれます。

体は休んでいるけれど脳は起きているレム睡眠と、体も脳も休んでいるノンレム睡眠で構成される我々の睡眠。一般的に、入眠してから最初のレム睡眠出現までに60?120分かかります。その後、90分周期でノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返します。この周期にのって、レム睡眠の時に目覚まし時計が鳴ると、すんなり起きられるもの。しかし深いノンレム睡眠に入っていると、目覚まし時計の音も聞こえないこともしばしば。

よって、ノンレム睡眠から始まりレム睡眠で終る周期を計算して、浅い眠りのレム睡眠の時に目覚まし時計をセットすれば、しっかり起きられるはず。寝起きが悪いと、一日中体がだるく感じられるものです。睡眠時間をしっかりとっているはずなのに、なぜか目覚めが悪いという方は、一度自分の睡眠周期を考えてみるとよいかもしれません。

「低血圧だから朝が弱い」という言葉がよく聞かれます。高血圧に比べ、低血圧は病気として扱われないため、なんとなく寝坊の言い訳としか聞こえないこともありますが、それは大きな間違い。低血圧は、脳をはじめ体全体へ血液のめぐりが遅く、体の場所によっては血液量の低下を招きます。その結果、朝起きるのがつらく、午前中は集中力がないといった症状が現れるのです。

また低血圧は、血液のめぐりのみならず、ホルモンの分泌されるスピードが遅いことも、目覚めを悪くさせる要因の一つとして挙げられます。血圧をコントロールするのは、腎臓、内分泌器、自律神経、そして脳の4器官。中でも内分泌器である副腎の髄質から分泌されるノルアドレナリンが、目覚めのメカニズムに大きく関与しています。

意識を保つホルモンとされるノルアドレナリンが分泌されることによって、我々は目を覚まして起きていられます。意識がはっきりしていて目がしっかり覚めていると、ノルアドレナリンの分泌がよいと判断されるもの。しかし、血液と共にこのホルモンの分泌も遅れるとなると、脳が目覚めさらに体が目覚めるまでに時間がかかるというわけです。

血液を送り出す力が弱い低血圧は、筋力を高めることによって改善されます。血液は重力の関係で、下にたまりやすいものです。これを心臓に押し戻すために、足の筋力を鍛えることが大切となります。その際、水分を補給することをお忘れなく。水分不足は、血圧の低下を招くので逆効果となってしまいます。

夜更かしは、十分な睡眠時間が確保できないため、朝寝坊の原因となります。しかし、この夜更かしが寝坊に結びつくのは、単に睡眠時間が少ないからというだけではないのだそう。人の体の中には体内時計が存在し、1日周期で体に活動と休息を与えています。夜更かしは、この体内時計の調子を狂わせる原因となるわけです。

睡眠と覚醒をコントロールする体内時計、すなわち生体リズムは、朝日の出とともに起きることでスタートします。朝日を全身に浴びてウォーミングアップし、朝食糖分を多めに摂取して脳にエネルギーを与えます。仕事開始は、起床2時間後。昼休みには散歩をして、再び太陽の光を浴びましょう。そして夕暮れに、最後の太陽を浴びて帰宅。寝る1?2時間前に、40℃程度のお風呂に入り、リラックスして眠りにつくのが理想です。

朝起きて太陽の光を浴びるのは、光が目に入ることによって、その14時間後に睡眠を促す「メラトニン」というホルモンを分泌するよう、体内時計がセットされるため。メラトニンが分泌されてから2時間ほどたつと、睡魔が襲ってくるようになります。つまり朝7時に起きると、夜9時にメラトニンが分泌され始め、11時に眠気が襲ってくるということです。

夜更かしして夜に強い光を浴びるると、この体内時計は朝と勘違いして逆戻りしてしまいます。そうすると眠気は吹っ飛び寝つきが悪くなり、変な時間に眠りにつくため、朝起きるべき時間に起きられなくなってしまうのです。この生体リズムは、一度狂うと自力で戻すのは至難の業。うつ病の要因にもなるといいますから、夜更かしはほどほどに。

一度目覚めた後に、もう一度寝る二度寝。夢見心地で気持ちがよく、5分のつもりがついつい10分、15分と時間を忘れ、寝坊してしまうことも。そんな二度寝を「質の悪い睡眠」とし、体が疲れるだけだからやめた方がいいという人もいます。寝坊の危険をはらむものの、朝から気分を幸せにしてくれるニ度寝は、本当にいけないものなのでしょうか。/朝方の眠りは、浅いレム睡眠であることが多く、脳が活発に活動することにより夢を見ます。

実際はともかく、二度寝はこの楽しい夢の続きを見られるという期待感で幸せな気分に。さらに、脳が休む深い眠りでは気づかない、外界の刺激がうっすら感じられます。ほんわかと感じる光や物音、布団の感触が至福のひとときを味わわせてくれるのです。

二度寝の幸福感は、ホルモンも関係していると考えられます。起床前後に血中濃度が高まるホルモンは、コルチゾール。ストレスを和らげる働きがあり、アレルギーの治療にも使われるハッピー・ホルモンです。それゆえ、「多幸症」をおこす副作用もあるのだとか。これでは、二度寝が心地よいのも無理ありません。

せっかく幸せな気分になれるニ度寝ですから、5分でスッパリやめて寝坊せずに活用したいものです。カーテンを開けて光を部屋に取り込み、幸福感をそのままにスッキリ起きられるようにしましょう。よいニ度寝をするには、目覚め方が決めて。遅刻しない程度の二度寝なら後悔せずに、楽しい夢を見られて得したという気持ちで、さわやかに1日をスタートさせたいですね。

眠りは量より質なのはご存知ですか?「寝溜め」という言葉がありますが、これは前日までの寝不足を解消することはできても、翌日以降のために溜めることはできないもの。寝不足は睡眠時間だけでなく、睡眠の質を向上することによって解消しましょう。それにはまず、速やかな入眠と睡眠周期の確立が不可欠です。

睡眠の一周期は、90?120分です。初めの2周期で眠りが深くなり、その後の周期で浅くなるため、最低でも3?4周期、つまり5?8時間の睡眠が必要ということ。したがって、4時間未満の睡眠では、確実に睡眠不足です。それだけでなく、睡眠周期2周目ということは、深い眠りの最中。目覚めは悪く、寝坊という最悪の結果が予想されます。

この周期を頭に入れて、寝不足解消をしてみましょう。朝寝をするなら、一周期多く眠ることが理想的。でも、休日に朝寝をすることによって、出勤前日の睡眠の妨げとなることもあります。そういう時は、深い眠りに入らないように一周期未満、つまり30?60分の昼寝をするのが効果的。これで朝寝と同じ、睡眠不足解消効果が得られます。

十分な睡眠に必要なのは、速やかな入眠です。これには、副交感神経が交感神経より優位になる入浴がおすすめ。そのほかにも、寝酒という手もありますが、これはほどほどに。アルコールは、脳の睡眠周期を作る機能を低下させます。深酒で寝込み、夜中に目が覚めて眠れなくなるという症状は、このような原因が背景にあるのです。

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